シベリア地方で国際人権NGOがエッセイコンテストを開催
シベリア地方で国際人権NGOがエッセイコンテストを開催
http://www.news.janjan.jp/world/0808/0808305859/1.php
死刑廃止に向けて
モスクワIPSのケスター・ケン・クロメガより、死刑制度に関するシベリア地方の若者の諸意見を報告したIPS記事。(IPS Japan武原真一)資料:Envolverde
かつてロシアの流刑地として有名になったシベリア地方で、6つの都市からそれぞれ優秀作品ベスト3を選ぶエッセイコンテストが国際人権NGO、Penal Reform Internationalの主催で行われた。
【モスクワIPS=ケスター・ケン・クロメガ、8月25日】
「死刑制度に対する若者の意識が変わり始めている。彼らは死刑制度が根拠のない安心感を与えるだけで犯罪の抑止力にはならないと感じているのだ」と、国際人権NGO、Penal Reform International(PRI)のVictoria Sergeyeva氏は語った。
かつてロシアの流刑地として有名になったシベリア地方で、6つの都市からそれぞれ優秀作品ベスト3を選ぶエッセイコンテストが開催された(PRIが主催)。コンテストには18歳から25歳まで400人が参加。受賞者の発表後には討論会が開かれ、死刑制度に関する様々な意見が交わされた。
PRIによると、討論前にはコンテスト参会者の約半数が死刑制度を支持する考えを示していたが、受賞者らを中心とした激しい議論を重ねるうちに彼らの意見に変化が見られたという。
シベリア連邦管区の南東部、バルナウル市の学生Julia Mikhunoさんは「死刑廃止への道のりを邪魔しているのは政府です。ロシアの流刑地として過酷な歴史を持つこの地方で、個々の人権や人間としての生活の尊厳や価値観は何よりも重要なのです」とIPSとの取材に応じて語った。
「凶悪犯罪の被害を最小限に防ぐためには、雇用の確保や社会全体の生活水準を引き上げることが不可欠だ」。ノヴォクズネツク市の受賞者Anna Shadrinaさんは社会の不平等に問題があると指摘した。
ロシアでは1996年以降、死刑執行のモラトリアムを実施。しかし、下院に相当するロシア国家院(ドゥーマ)は死刑廃止法案の通過にブレーキをかけている。死刑制度に関するシベリア地方の若者たちの意見を紹介する。(原文へ)
翻訳/サマリー=松本宏美(Diplomatt)/IPS Japan武原真一



