裁判傍聴者ら「もし自分が裁判員だったら」 死刑は「支持」判断「自信ない」
裁判傍聴者ら「もし自分が裁判員だったら」 死刑は「支持」判断「自信ない」
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/25024
殺人など重大な刑事事件の審理に市民が参加する裁判員制度の導入まで1年足らず。暴力団幹部城尾哲弥被告(60)に死刑を言い渡した長崎地裁判決は、死刑と無期懲役の境界線上で下された判断といえるが、市民もこうした判断に直接加わることになる。26日の判決公判の傍聴者と傍聴希望者に聞いたところ、大半が死刑判決を支持する一方で、自分が裁判員になった場合には死刑選択に慎重な意見が目立った。
長崎市城山町の青果店経営沼中俊隆さん(56)は「違法な銃器で計画的に市長を狙う行為は言語道断。当然の判決だ」ときっぱり。同市寄合町の主婦藤川和江さん(46)も「市政を混乱させた責任は重く妥当だ」と選挙中の犯行という点を非難した。
同市水の浦町の男子大学生(18)は、被害者が1人での死刑適用は少ないことに触れ「死刑は重すぎるのでは」としたが、同市東町の主婦大町リキ子さん(75)は「殺した人数ではなく、罪の重さで判断すべき」と判決を支持した。
死刑を支持する声が大半を占める一方で、「自分が裁判員の場合どうするか」を尋ねると意見は微妙に変わってくる。
同市諏訪町の無職男性(72)は「被告の反省の気持ちを判断するのが難しく、死刑を下すのにはためらいがある」と語り、同市大手1丁目の男子大学生(21)は「裁判員には感情を挟まないことが求められるが、自分は流されてしまうと思う。こんな重い判決を下せる自信はない」と打ち明ける。
同市桜町の無職三浦栄三さん(78)は「死刑か無期懲役かだけでなく、『終身刑』のような刑罰を日本でも設けることが求められるのではないか」と提案した。
=2008/05/27付 西日本新聞朝刊=


