死刑囚の最後の瞬間 大塚 公子 (著)
死刑囚の最後の瞬間 大塚 公子 (著)
出版社/著者からの内容紹介
大久保清、小原保、片桐操、孫八……。世間を騒然とさせた十三人の死刑囚の最後を通して、ベールに包まれた死刑制度の実態に迫る。衝撃のドキュメント!(牧 太郎)
内容(「BOOK」データベースより)
戦後、我が国で処刑された死刑囚は六百人以上にのぼる。しかし密行主義といわれる現行の死刑制度の中で、我々は確定囚のその後を知ることは出来ない。彼らが処刑までをどのように生き、どのようにして人生を終えるのか…。二十年以上にわたり、“死刑”を追い続ける著者が、世間を騒然とさせた十三人の死刑囚の最期を通して、ベールに包まれた死刑制度の実態に迫る。衝撃のドキュメント。
人知れず訪れる最後の瞬間, 2002/7/27
By お客様
法務大臣が署名したので死刑が執行された。とか、死刑が確定したといったように「死刑」というキーワードはニュースで耳にしたことはあるが、それはその瞬間だけ通りすぎる多くのニュース達に紛れて、長い記憶に留まることはあまりない。それは、一人一人の死刑囚の顔も見えず、事件も時間がたっているせいもあるだろう。
この本では、それぞれの紙幅は少ないものの、死刑囚の生い立ちから事件の経緯、裁判の様子、そして最後の瞬間まで追いかけている。無味乾燥だった「死刑」という言葉がリアルに感じられるようになり、人知れず訪れる「死刑囚の最後の瞬間」に立ち会ったような気がした。
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死刑は廃止すべきか?, 2006/3/28
キッズレビュー
筆者は死刑廃止論者のようであるが、私はこの本を読んで改めて死刑は廃しすぺきではないと思った。まずこの本は死刑囚、又はその家族の視点でしか書かれていない。被害者やその遺族については触れられていない。確かに真摯に自分の罪を反省し、立派に刑死していった人が多いようだが、だからといってその人の罪が軽くなるわけでは決してない。
この本とほぼ同時期に新潮文庫の「新潮45」編集の犯罪ドキュメントの本を数冊読んだのだが、その中に書かれている犯罪は本当にひどいもので、被害者は本当につらい、苦しい思いをしながら亡くなっている。その家族もつらく悲しい思いをしている。
おそらく、筆者も、被害者側の視点から事件を見ていたなら、そして被害者や遺族の気持ちを考えることが出来るならば、死刑廃止などとは言ってられないのではないだろうか。 このレビューは参考になりましたか? (報告する)
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客観性がある, 2006/2/14
By こりん星人 - レビューをすべて見る
事件の背景から詳細に書いてあり、非常にわかりやすいです。
死刑囚が変わっていく過程もよく書かれています。非常に有用な情報を
提供してくれている書籍と言えます。また、著者は廃止論者ですが、幸い、
そのスタンスがこの書籍では前面に出ていません。客観性は保たれています。
主題は「真人間になっているのになぜ殺すのか」ということですが、私は
「死ぬ前に真人間に戻れたのはすばらしいことだ」という解釈をしています。
死刑囚自身の言葉にもそういう内容があります。死刑制度の光と影を両方
見せている書籍なので、読者の主義主張にかかわらず読むことができます。


